「100年時代」のリベラルアーツ

【数字で考える100年時代という贈りもの】 876,000時間をハックしよう!

こんにちは100年ハッカーです!

あなたは100年という時間感覚をどのように捉えているでしょうか?
無論、実体験を通じて語れるのは長寿を生きた老人だけです。

しかし、これからのモデルケースとして、「いま、ここをどう生きるか」と「100年時代をどう生きるか」を往復する思考が求められると思います。

「いま」という点がつながる先が、100年の人生であるかもしれない時代。その解像度を上げていくことが大切です。
今回はさまざまな試算を通じて、「人生100年時代」に与えられるギフトについて考えます。

「人生100年時代」の試算

・生涯時間

100年の生涯は、876,000時間です。
無意識に24時間を繰り返してしまうのが私たちの日常。
数字が大きくて、まだ捉えどころがないかもしれません。

36,500日、52,560,000分、3,153,600,000秒という時間の贈りものです。
読んでいる方によって、もちろん残された時間はさまざまでしょう。

しかし、これだけの時間というギフトを使って、あなたは何がしたいでしょうか?
漠然とでも構いません。あなたは、できる限りの時間を費やして何を達成したいのか。
このブログを通じて、考える機会にしていただけると幸いです。

全てが自由な時間にはなり得ません。
さまざまな時間を差し引いて、あなたが自由に使える時間はひょっとすると僅かかもしれません。
それでも自分の時間を生きる、自分の人生を充実させていくために、貴重な時間を使いたいものです。

・睡眠時間

1日7時間の睡眠を推定した場合、生涯睡眠時間は255,500時間です。
人生の約30年間は寝ている計算になります。
1日の約4分の1を占める睡眠時間。

心身とも健康を保つため、人生をよいものにするため、睡眠はとても重要です。
休息は、活動時間を支えるための重要な投資という考え方もできます。

一方で、あなたは睡眠の質について真剣に考え、実行したことはあるでしょうか?
日々の睡眠の質が、活動におよぼす影響は計り知れません。
当サイトでは、「睡眠ハック」についても繰り返し考えていく予定です。

・仕事時間

1日8時間、年間240日の稼働、22歳から70歳まで働くと仮定した場合、生涯労働時間は92,160時間です。
生活のために縛られる時間と考えるのか、人生を充実させるうえで不可欠なエッセンスとなるのか。仕事に係る時間の捉え方は、最も差の出るところかも知れません。

V U C A時代(Volatility:変動性、Uncertainty:変動性、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性)。
ビジネスにおいて、不確実性が高く予測困難な環境に直面することもあるでしょう。

加えて、70歳まで働けば経済的に安心して老後を迎えられるのか、という疑問もあります。
政策としての「定年延長」が、将来どこまで伸びるのかについても見通しは立ちません。

これまでの日本型雇用の制度疲労が著しいなかで、変化を前提にキャリアを形成していく。
学びを深めて広げて、軽やかに変身していくことが、仕事時間を主体的で充実したものにしていくのではないかと思います。

・老後時間

70歳定年を仮定した場合、老後の100歳までの時間は262,800時間です。
そのうち睡眠時間を差し引いても、約180,000時間も活動ができます。

因みに、厚労省が公表する健康寿命※(2019)では、男性72.68歳、女性75.38歳。
※健康寿命:「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」

WHO(世界保健機関)が2000年に健康寿命を提唱して以来、いかに健康に生活できる期間を延ばすかに関心が高まっています。
厚労省の「健康日本21」では、2040年までに健康寿命を男女ともに3年以上延伸し、75歳以上とすることを目指すとされています。
そして、生涯時間と健康寿命の時間差を縮めていくことが理想的なのです。

これまで、「人生の春夏秋が20年ずつ、60歳過ぎたら長い冬」と形容されることもありました。
しかし、これは人生80年時代のマインドから抜けられていません。

私は100年時代のモデルは「春夏秋冬が25年ずつ」だとも考えていません。
「実りの秋」、「収穫の秋」を長くするピンピンコロリを目指して、100年時代の理想マインドを形成していきたいと思います。

・食事回数

1日3食と仮定した場合、100年間の食事回数は109,500回です。

日々の生活で、何を摂取していくか。
楽しみであると同時に、よい投資としても食事をハックすることは重要です。
日々の蓄積であるからこそ、食事にもこだわって考えていきます。

バックキャストで何に投資をするか

人生のカウントダウンは人それぞれです。
あなたがこの旅のどこにいるのかは、分かりません。
しかし若い人ほど、そしてこれからの多くの人にとって、上記の時間が与えられることになります。

そこで、100年時代というバックキャストから「今」を考えるロールモデルを描いていくことが理想です。
「今」と「未来」を行き来して、最大限のリターンが得られる行動は何か。

生涯、睡眠、仕事、老後、食事…
それぞれの行動において、新たな視点で投資をはじめましょう。
「今」という刹那を最大限に充実させるなかで、最高の100年をハックしていきましょう。